カワサキ、MotoGP撤退報道
川崎重工業は7日、オートバイの世界選手権で二輪ロードレース世界選手権の最高峰クラス「MotoGP」への参加を休止する方向で検討していることを明らかにした。早ければ2009年のレースから出場を見送る。すでに関係先と調整に入っているとの報道も。
MotoGPは長年、「カワサキブランド」の認知度向上と技術水準を高める原動力となってきたが、世界的な景気後退で欧米を中心に二輪車市場が低迷しており、費用対効果が低下。経費削減のため、同社にとっての“聖域”にメスを入れることになった。
MotoGPには、国内二輪車メーカー4社すべてが参戦していたが、これでその一角が崩れることになる。F1におけるホンダの撤退、WRCにおけるスバルとスズキの撤退に続き、ついに世界的不況の波は、二輪ロードレースにまで押し寄せてきた。