三宅島オートバイ公道レース
三宅島で2000年の噴火災害の復興策として今年11月に予定されているオートバイレース大会で、公道開催ができない見通しとなった。石原慎太郎知事が提唱し、国内初の公道を使用したオートバイレースとして注目を集めたが、ライダーや関係者の安全確保が問題となり、今年は断念する方向となった。都営三宅島空港の滑走路を活用するなど大幅な変更が検討されている。
昨年末にまとまった基本案では、大会は今年11月9日〜11日に開かれ、125cc以下のオートバイが島を1周する都道(延長30.4キロ)でタイムを競い合うレースが目玉だった。事業費は村が3億円、都が3億4000万円をそれぞれ負担する。
しかし、公道レースを巡っては、プロのライダーから「安全管理上、不可能」との反対意見が寄せられたほか、二輪車メーカーも「安全確保が極めて難しい」(ホンダ広報部)などと消極姿勢を示していた。都は空港でのタイムトライアルや障害物を乗り越える競技に計画を見直し、村など関係機関と調整に入っている。