« カワサキ、二輪車生産を集約 | メイン | MotoGP 2006 第11戦 in Laguna Seca, CA U.S.A. »

ホンダ、二輪鍛造部品を自社生産

ホンダは18日、グループ内で世界初となる自動二輪車向け鍛造部品の自社生産を中国海南省のグループ企業で始めたことを明らかにした。二輪車用エンジンの駆動系に使われる鍛造部品は製品の性能上極めて重要であることから、従来の外部調達から徐々に自社生産に切り換える方針。当面は試験的な生産だが、巨大市場としての成長性を見込み、中国で世界初の挑戦に踏み切った。
 同社は5月下旬、出資比率が50%強の二輪車製造・販売合弁、新大洲摩托車股フン有限公司の海南工場で二輪車向け鍛造部品の生産を開始した。ホンダはNNAに対し、クランクシャフト、コンロットなどエンジンに関わる駆動系の鍛造部品は主に資本関係のある系列メーカーから供給を受けていたが、「今回の自社生産は日本を含む全世界で初めて踏み切ったもの」としている。
 新大洲本田摩托車は、天津、上海、海南省に工場を持ち、年産能力は計160万台。海南工場での自社生産部品の生産は、当面は試験的なもの。今年の自社生産比率は「10%以下となる」(ホンダ)見通しだ。自社生産された部品は、同合弁が生産する数十機種の二輪車のうち、「M—Living」(125ccビジネスバイク)と「e—彩」(125ccスクーター)の2機種に使用される。
 ホンダの中国での二輪車製造拠点は、新大洲本田摩托車の3工場と五羊本田摩托(広州)。五羊本田は従来の広州市内から郊外へ工場を移転、年産能力を60万台から100万台に引き上げて、今年2月に稼働した。これらすべての工場を合わせた昨年の販売実績は、中国国内が91万台、輸出が24万台。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)