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ヘルメット規制緩和で死亡者増?

フロリダ州メルボルン——フロリダ州でオートバイ利用者にヘルメット着用を義務付ける規則が2000年7月に緩和されてから、ヘルメットを装着せず、事故に遭遇、死亡する例が急増している、と地元紙が6月18日報じた。フロリダ・トゥデー紙が、州内で起きたバイク事故を調査、規制緩和前1998、1999年にはそれぞれ計22件だったヘルメットの未利用者の死亡事故が、2004年には250件に急増していたという。
 米高速道路交通安全局(NHTSA)が今年3月に公表した統計によると、同州でのバイクの登録件数が87%増加したのに伴い、2000年に259件だったバイク死亡事故が、2004年には67%増の432件となった。この内、ヘルメットを着用していた181人の内、107人が死亡を免れていたという。死亡した残り1人のヘルメット利用の有無は不明としている。
 一方で、「風を直接受けるのを楽しみたい」などとの理由でヘルメット着用義務化に反対するグループは、議論されるべきは事故の原因であって、ヘルメットによって負傷が軽減できるということでないと主張。オートバイの事故の多数が、車との衝突で起きていることから、車の運転側への対策を求めている。
 米プロフットボール選手のベン・ロスリスバーガーさんが6月12日、ヘルメットを着用せずバイク事故に巻き込まれて重症を負ったこともあり、ヘルメット装着の是非に関する議論への関心も高まっている。フロリダ州の規制緩和後も、21歳以下のバイク運転者と、事故による負傷に備えた1万ドル(約115万円)以上の医療保険を掛けていない人は、ヘルメット着用を義務付けられている。

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