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二輪車難民 in 大阪

20060615org00m040117000p_size7.jpg改正道交法施行で駐車違反の取り締まりが厳しくなった今月1日以降、大阪市内では、駐車場の利用率が上がって乗用車の駐車違反が激減する一方、バイクは利用可能な有料駐車場がほとんどなく、依然として路上に駐車する光景が目立っている。大阪府警は、バイク専用のレッカー車を導入して取り締まりを強化する方針で、バイク便業者にとっては死活問題。ライダーの間には「止める場所がないのに……」と戸惑いが広がっている。
 府内のバイクの保有台数は約110万台。違法駐車の取り締まり件数は年間3000件程度だが、歩道の点字ブロックをふさいだり、歩行者がぶつかってけがをすることもある。このため府警は、特にひどい大阪・ミナミの御堂筋や千日前通を、民間駐車監視員がバイクを重点的に取り締まるエリアに指定。今後、新たにバイク専用のレッカー車も投入する。
 しかし、大阪市が迷惑駐車対策として市中心部に整備した駐車場はいずれも四輪自動車用。ミナミでのバイク駐車可能な有料駐車場は、市計画調整局のホームページによると、民間の4カ所だけ。うち3カ所はそれぞれ「四輪用の空きスペースを貸しており、受け入れは2〜10台ほど」と説明し、もう1カ所も「自動車優先で今はバイクは断っている」という。
 あるバイク便会社は、配達先のビル数十社に、敷地の空きスペースを駐車用として使わせてもらえるよう要請した。しかし、半数から「1社だけを特別扱いにはできない」と断られたという。大半の民間駐車場からも「四輪と同じ料金をもらっても、決まりだからだめ」と言われ、路地などに止めざるを得ない状態だ。
 250ccバイクでよくミナミに買い物に行く同府門真市の男性会社員(35)は「路上に止められないなら、公園や道路の中央分離帯に止めるしかない。これじゃあ駐車難民だ」とぼやく。
 府警の交通担当者は「バイクだけ違法駐車を見逃すわけにはいかない。止める場所がないならできるだけ電車やバスを使ってほしいし、行政側ももっとバイク用駐車場を整備すべきでは」と話している。
 以上毎日新聞より。

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