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インドのホンダ、売り上げ好調

インド二輪車最大手で、日本のホンダが出資するヒーロー・ホンダの十月の販売台数がインドの二輪車業界として過去最高の四十万台を突破したことが明らかになった。祭典前の特需が売り上げを押し上げたとみられ、二輪車市場が引き続き好調に推移していることを裏付けた。

同社の発表によれば、十月の販売台数が初の四十万台を突破。小売店への卸売台数も三十万二千台と前年同月比で23・02%の伸びとなった。同社は、「競争が激化する中での四十万台突破は、業界の常識を覆すもの」としている。
 十月の売り上げ増の要因とみられるのが、十一月初旬に行われた「光の祭典」と呼ばれるヒンズー教の一大祭典。今年の祭典前にはニューデリーで連続爆破事件が起きるなど、経済への影響が懸念されたが、十月末だったこともあり、同社の売り上げに大きな影響は及ぼさなかった。
 ヒーロー・ホンダは今年に入り、新たに二車種を発売。十一月中旬には女性顧客をターゲットに、同社では初のスクーターを発売するなど、新車種攻勢をかけている。また、祭典シーズンにあわせ一台あたり約二千五百円の割引を実施したことなどが売り上げ増に貢献した。
 インドは四−六月期に国内総生産(GDP)成長率が8・1%を記録。政府も通年の成長率予想をこれまでの7%から7・5%に引き上げるなど、原油高にもかかわらず経済が好調に拡大している。二輪車は「所得が増えれば購入したい製品」の上位に位置する人気製品。
 インドの二輪車市場は現在、年間約六百万台で、中国に次ぎ世界第二位。二〇一二年までには一千万台を突破するとみられ、業界二位のバジャジ・オート、同三位のTVSモーターなどインドメーカーのほか、日本のヤマハ発動機が工場拡張を決定、スズキがインドへの再参入を決定するなど、各社の争いが激化している。
 ヒーロー・ホンダは現在、三番目となる新工場の建設を進め生産体制の拡充を図っている。同社は今年度、販売台数で前年比15%増の二百六十二万台を目指しているが、一二年までに年産五百万台態勢を整える計画だ。

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