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ホンダ国内の生産体制を強化

ホンダは20日、国内での二輪車生産拠点を熊本製作所(熊本県大津町)に集約させ、浜松製作所(静岡県浜松市)で行っている中・大型二輪車の生産を09年までに終了すると発表した。発祥の地・浜松で1949年から手掛けてきた二輪車生産は60年で終止符を打つ。詳しくはこちら
 アジアなど海外での二輪車の需要増や商品、生産技術の進化に対応するため、ホンダは熊本製作所を世界の「マザー工場」と位置づけ、技術者育成や新機種開発の拠点とする。現在、浜松では年20万台を生産しているが、08年から順次、熊本に移管する。熊本では年60万台規模の新工場を敷地内に設けて対応する。浜松は四輪車の自動変速機などの生産を手がける。
浜松市はホンダの創業者、本田宗一郎氏(故人)が国内で初めて二輪生産を始めた「バイクのふるさと」。今年は宗一郎氏の生誕100周年、創業60周年の節目だ。11月には出身地・旧天竜市で生誕記念事業も開催予定。浜松製作所の坂勉所長は「生産を止めても、地元の人にはここで生まれたということを覚えていてほしい」という。
 同製作所の二輪生産量は同社の国内3割を占めていたが、生産はすべて熊本県に移る。同社によると、市内の二輪車部品で取引がある企業は約50社だが、下請けを含めると影響が出そうな中小企業はさらに広がるという。移管完了後は部品取引も徐々に現地、熊本県の業者へと移るという。
 同市大原町、二輪クラッチ部品製造会社「エース技研」の山本雅弘社長(69)は「宗一郎さんが浜松の小さな会社から苦労して築いた。発祥の地を考慮して、何とか製造拠点を残すことはできなかったか」とため息をついた。

関連記事として追記しておこう。
 ホンダは東南アジアと南米で排気量100—150ccクラスの二輪車を増産する。2007年にベトナムでの年産能力を3割増やすほか、インドネシアでも増産を検討。ブラジルでは2年内に能力を3割増強する。同社は二輪車で世界シェアの約3割を握る最大手。国内市場は縮小中だが、需要が拡大する新興国で積極投資し最大手の地位を固める。
 ベトナムではハノイ近郊にあるビン・フック省の工場の生産能力を年間76万台から、人員増強や勤務体系の変更などで年内に85万台に増やす。来年には30億円前後を投資して設備を拡張し100万台体制を敷く。

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