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二輪車の排ガス基準強化

国土交通省は8月29日、小型二輪自動車、軽二輪自動車、原動機付自転車の排出ガス基準を強化する目的で、「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」を改正し、即日施行しました。
 今回の改正は2003年6月の中央環境審議会答申「今後の自動車排出ガス低減対策のあり方について(第6次答申)」に基づくもので、自動車から排出されるHC(炭化水素)排出量のうち二輪車の寄与率が20%と高いことを踏まえ、HCに重点を置き規制を強化しました。
 排出ガス規制値はHC、CO(一酸化炭素)については車種により、従来比で最大85%削減、NOx(窒素酸化物)については50%削減されることになり、国土交通省によると、二輪車の排出ガス規制値としては「世界で最も厳しいレベル」だそうです。
 新しい規制は二輪車を排気量ごとに4分類し、例えば125cc以下の場合、HC排出量は走行1kmあたり現行の75%減の0.5g、COは85%減の2g、NOxは50%減の0.15gになります。125cc超はHCが0.3gになります。2006年から2007年にかけ、2段階で施行されます。
 対象となる二輪車が全て新規制適合車に代替した場合、二輪車からのHC総排出量は、2000年度(総排出量:約6万トン)と比較し、約95%削減(総排出量:約0.3万トン)される見込みだそうです。
 二輪車は乗用車に比べ、エンジンが不完全燃焼しやすい構造になっており、HCの基準値が乗用車の10倍以上高く設定されています。四輪車も含めたHC排出量全体の2割を二輪車が占めているそうです。

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